
【親子で学べるKIDS空手】
2026.10.28

〜どう勝つかより、どう生きるか〜
空手には試合があり、勝敗があります。
勝つために本気で稽古をすること。優勝を目指すこと。チャンピオンになること。どれも素晴らしいことだと思っています。
ただ、勝ち続けることができる人は限られています。努力だけではどうにもならない才能や環境、巡り合わせだってあります。
でも、自分自身に挑戦することは違います。
いつでも、どこでも、何歳からでも、誰にでもできることです。
昨日できなかったことに挑戦する。苦手なことから逃げずに向き合ってみる。自分で決めた小さな約束を、自分で守ってみる。
誰かに勝てなくても、自分の人生を自分でつくっていくことはできます。
だから僕は、どう勝つかと同じくらい、どう生きるかを大切にしたいんです。

稽古をしていると、自分のいろんな部分が見えてきます。
苦しくなると下を向く。失敗すると誰かのせいにしたくなる。得意なことばかりやりたくなる。怖いことには、できれば挑戦したくない。
僕だってそうです(笑)。
でも、それに気づけることが素晴らしいんです。
強さとは、自分には弱さがないと思い込むことではありません。自分の弱さを知ったうえで、そんな自分とどう付き合っていくかを考えられることだと思っています。
自分で目標を決め、自分で工夫し、自分で行動する。
うまくいかなければ、仲間に教えてもらえばいい。先生に相談してもいい。誰かの考えを借りたっていい。

自立とは、誰の力も借りずに生きることではなく、自分の人生を自分で引き受けながら、人とのつながりも大切にできることだと思うんです。
そして、できることが増えてきたら、また新しい「できないこと」に出会いにいきましょう。
できることだけを繰り返していれば、失敗せずに済むかもしれません。でも、それではまだ知らない自分に出会えません。
試合は、そのための素晴らしい機会の一つです。
思いどおりに動けない。怖い。悔しい。相手が強い。頑張ってきたのに負けてしまう。
そんな経験を通して、自分の課題を知り、また稽古に戻ってくる。
欠点があるから、成長できる。できないことがあるから、人生は面白い。

そして、同じように自分の弱さと向き合い、汗を流している仲間だからこそ、相手の努力も分かるようになるんじゃないかなと思うんよ。
勝った人を尊敬できる。負けた人の気持ちにも寄り添える。対戦相手にも感謝できる。
武道の「道」とは、技を身につけるだけでなく、こうして自分の生き方をつくり続けることなのだと思っています。
〜保護者の皆様へ〜
試合に負けて泣いているこどもに、どんな言葉をかけますか?
「なんで負けたの?」
「もっと頑張れたでしょ?」
そんな言葉が出てしまうほど、お子様のことを真剣に想っている場合もあると思います。
でも、まずは試合に出場すると決めた勇気や、怖さの中で相手と向き合った時間を、一緒に大切にしていただけたら嬉しいです。
勝った日だけが、成長した日ではありません。
前回は怖くて前に出られなかったのに、今回は一歩踏み出せた。負けて悔しかったけれど、対戦相手にきちんと礼ができた。仲間が勝ったとき、自分のことのように喜べた。
そんな小さな成長を見つけられるおとなでありたいと思っています。
もちろん、してはいけないことは教えます。人を傷つけたり、相手への敬意を忘れたりしたときには、しっかり向き合う必要があります。
でも、勝敗を理由にこどもの人格を否定したり、挑戦した勇気を傷つけたりすることは、僕たちが目指す武道教育ではありません。
こどもたちが稽古を通じて成長するように、僕たち指導者も、保護者の皆様も、一緒に成長していけたら素敵ですね。
僕自身、道場生たちの言葉や行動に驚かされ、教えられることが毎日のようにあります。
先生だから完成された人間なのではありません。
先生という立場をいただいているからこそ、誰よりも自分をつくり続けていきたいんです。
チャンピオンを育てる。でも、育てたいのは空手やキックのチャンピオンだけじゃありません。
勝っても負けても自分を好きでいられる人。自分の弱さを知っているからこそ、人の弱さにも優しくなれる人。誰かに決められた正解ではなく、自分で考え、自分で選び、自分の足で人生を歩んでいける人。
優弥道場は、そんな人間が育つ場所でありたいと考えています。
どう勝つかより、どう生きるか。
人生は、自分づくりの物語。
優弥道場 代表 山本優弥
#優弥道場
#当たり前のことを大切に
#個性は直すな増やせ
#優れるな異なれ
#みんなのおかげじゃけぇ
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